【産学官連携】 群馬県の有機農業を促進するために商品開発を行った大学生_群馬県知事へ表敬訪問
高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部(所在地:群馬県高崎市、学長:築雅之、以下本学)は、群馬県協力のもと、有機農業促進のためのビジネスプランを学生が考え、協力企業を開拓するプロジェクトを実施しております。
本件のポイント
● 山本一太群馬県知事へ表敬訪問
● 群馬県の協力のもと、有志の学生が「有機農業×ビジネス」をテーマに企画立案から実践までを行う
● 有機JAS認証およびグローバルG.A.P.認証に基づく管理体制のもと小松菜を栽培する株式会社プレマ(プレマ・オーガニック・ファーム)および有機加工食品販売の株式会社プレマフーズと連携し、県内一般消費者への有機農産物の普及を推進
● 群馬の老舗銘菓メーカー・株式会社旅がらす本舗清月堂と共同で、有機野菜を使用した新商品 「有機栽培小松菜旅がらす」を開発・販売。有機農業の魅力をお菓子を通して発信
本件の概要
群馬県では、環境負荷の低減や資源循環型農業の推進の一環として、有機農業の普及に力を入れています。近年、温暖化やゲリラ豪雨などの気候変動が顕在化し、農業にも深刻な影響を及ぼしています。一方で、近代的な農業が気候変動の一因ともなっていることから、「群馬県みどりの食料システム基本計画」に基づき、群馬県では、令和9年までに有機JAS認証取得農家120戸を目標に、有機農業の促進に取り組んでいます。
しかしながら、日本国内における有機農産物の需要は依然として限定的であり、群馬県内においてもその価値や魅力が十分に伝わっていないのが現状です。
こうした課題を背景に、「地球にやさしい有機野菜の良さ」を広く発信し、有機農業の認知度向上を目指して、有志の大学生10名と短大生3名によるプロジェクトを実施しております。
本プロジェクトは、群馬県中部農業事務所と本学の連携により2024年度にスタート。有機農業の推進における課題をビジネスの視点から捉え、持続可能なモデルを構築できないかという学生の想いから立ち上がった取り組みです。
その一環として、有機小松菜の生産で知られる株式会社プレマ(前橋市粕川町)の協力のもと、有機農業の価値を発信する商品企画に取り組みました。学生たちはリサーチから協力企業の選定、アポイント取得、企画提案までを自ら担当し、群馬の老舗銘菓メーカー「株式会社旅がらす本舗清月堂(高崎市下斉田町)」様とのコラボレーションが実現しました。商品開発にあたっては、同社において有機小松菜の配合率を変えながら何度も試作を重ねていただき、学生が提案したパッケージデザインについても専門的なアドバイスを受けながら、商品を完成させることが出来ました。
この連携から、同社としても初となる「有機野菜入り旅がらす」が誕生しました。味わいはもちろんのこと、パッケージデザインや販売促進用POPに至るまで、学生のアイデアが随所に反映されています。有機小松菜の自然な風味を活かしたやさしい味わいで、野菜が苦手なお子様にも食べやすい仕上がりとなっています。"お土産"としてだけでなく、地域の子どもたちのおやつとしても親しまれ、環境や食について考える食育のきっかけとなることを願い、8月2日の「おやつの日」に販売を開始しました。
今回は、「有機栽培小松菜旅がらす」の開発経緯およびPR活動の報告として、株式会社プレマおよび株式会社プレマフーズ代表取締役社長 飯野晃子氏、開発を担当した学生3名が、山本一太群馬県知事を表敬訪問いたします。
この取り組みを通じて、有機農業の魅力とその可能性がより多くの方に伝わることを願っております。
表敬訪問
日時:11月19日(水)15:00~
会場:群馬県庁秘書課第1応接室


3.5本の矢プロジェクト
「3.5本の矢プロジェクト」とは、本学が革新的な社会活動を行う企業と連携し、次世代を担う学生たちを育成する取り組みです。アドビシステムズ株式会社、楽天株式会社、株式会社電通の企業3社を3本の矢と見立て、成長の可能性を秘めた0.5本の矢である学生を4本目の矢として世に放つというコンセプトのもと「3.5本の矢」と命名しました。2016年より開始、現在では提携企業が増加し、3社を超えた複数企業と、さまざまなコラボレーション講義を実施しています。
3.5本の矢プロジェクトURL:https://www.tuc.ac.jp/activities/company/
Instagram:https://www.instagram.com/3.5arrows/
本件に関するお問い合わせについて
社会連携課 産学連携グループ
担当:迫田・岡部
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