1. 大学における地域連携を考える――第8回「地域と大学を繋ぐコーディネーターのための研究実践セミナー」(主催:和歌山大学 共催:高崎商科大学)の開催

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大学における地域連携を考える――第8回「地域と大学を繋ぐコーディネーターのための研究実践セミナー」(主催:和歌山大学 共催:高崎商科大学)の開催

    

地域連携は今や、大学の使命の一つに位置付けられ、研究・教育に続く「第3の使命」ととらえられています。
特に、2013(平成25)年の文部科学省「地(知)の拠点整備事業」以降、日本全国の大学が、大学のシーズを生かした地域連携を模索しています。

そんな中、和歌山大学は地域連携にかかわる教職員・コーディネーターの人材育成、大学と地域の発展に向けた輿論作り、地域型サテライトへの着目を目的に、2011年より、地域連携に携わる教職員・コーディネーターを対象としたセミナーを実施しています。
これまで、和歌山県内のほか、長野県、福岡県など全国の大学とともにセミナーを実施。
8回になる今年は本学との共催で開催されました。

今年のテーマは「持続性と継承」。
人事異動や退職などさまざまな事情の中で地域と大学を結んできたコーディネーターや教職員がその業務を離れざるを得ないことは少なくありません。
担当者が替わっても地域との信頼関係を損なうことなく、そして、その関係性を強固にするために、異動する側は何を残し、残される側は何を引き継げばよいのでしょうか。

12日で開催されたセミナーでは北は北海道、南は福岡県まで合計52名の地域連携担当者が集結。
セミナーでは国立大学協会・山本健慈専務理事(元・和歌山大学学長)から「大学と地域~大変革期の地域連携論~」と題し、大学における地域連携の意義についてご講演を、長野大学の職員2名からは実際の引き継ぎの様子などをお話しいただき、本学から川又コーディネーターが実際の取り組みと引き継ぎ時の懸念事項について問題提起を行いました。
その後のワークショップでは引き継ぎ事項と引き継ぎ方法を検討。
書面で残せないこと、地域連携に対する情熱の伝え方...
私たち地域連携に携わる者ができること・しなくてはならないことを参加者52名・7グループがそれぞれ議論を交わしました。

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2日間、言葉通り朝から晩まで交わした議論・交流の中でたどり着いたのが、"やり方"を引き継ぐのではなく、そこで"何をしたいか""地域とどう歩みたいのか"といった地域連携のビジョンを引き継ぐこと。
本学も地域とどうありたいのか?地域における大学のミッションが何かを常に意識し、今後の活動を進めてまいります。
地域の皆様、引き続き、どうぞよろしくお願いします。

[参考]
和歌山大学 地域と大学を繋ぐコーディネータネットワーク
URLhttp://cd-network.com/

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