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面白法人カヤック 柴田史郎氏による特別講演『面白いサラリーマンになる方法』を実施

    

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2019年6月23日(土)、大学1年生の必修科目「日本語リテラシーⅠ」にて、面白法人カヤック 執行役員 人事部長である柴田史郎さんをお招きして特別授業『面白いサラリーマンになる方法』を実施しました。


本特別授業は企業連携「3.5本の矢プロジェクト」と共同でプロデュースされたもので、昨年度実施した村田卓優さん(グリー株式会社 JapanGames事業本部 シニアマネージャー/ファンプレックス株式会社 執行役員 事業開発部長)の特別授業『ゲーム会社事業開発部長の面白がり方』に続き2年目の実施となります。

どんなつまらない仕事でも自分で面白がれるようになると良い

胸に柴田の「柴」がプリントされたTシャツを30着持っていて、たとえ冬の北海道だとしても、1年365日Tシャツを着ていると自己紹介する柴田さんに学生のどよめきが起こりつつ、まずは授業の結論から話はじめる柴田さん。

「どんなにつまらない仕事でも、自分で面白がれるようになると良いってことが今日の結論です。」

「皆さんの中には、仕事は面白くなくて我慢するものだと周囲の大人を見て思っている人がいたらそうじゃない見方もあると知ってほしい。とはいえ、仕事とはほとんどがつまらない。だから、どんなにつまらない仕事でも自分で面白がれるようになるとよいですよと。つまらないとかは自分の解釈の話なので、そこを今日は話していきたい。」

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経営理念は「つくる人を増やす」

「人間、他人に言われてイヤイヤするよりも、自分が主体的に関わっているときのほうが楽しくなる。これは学校でも会社でも同じで、自分が積極的にかかわっていくと、どんどん好きになるし、楽しくなる。これをカヤックでは、『つくる人を増やす』という言葉にして、会社の経営理念にしています。つくる側になることは、主体性をもつということですよと。」

ただし、これは意識高い系の話ではなくて、「どうでもいいことに対して主体的になるということが大事」という話から、主体的になる見本のお話が始まりました。

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トイレットペーパーに主体的になる

特別授業の前日、柴田さんが大学のキャンパスを見てまわった際に気になった1枚の貼り紙。これを例に主体的になる実例を披露してくれました。

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柴田さん、この貼り紙を見て最初に思ったのは、「適量とはなにか」ということだったようで、Googleで調べてみたところ、約80cmが1回のトイレットペーパーの平均使用量だったようです。なので、適量だとわかりずらいので、こう直しました。

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ただ、この貼り紙は、トイレットペーパーの減りが早いことを防ぐために貼られているのではなくて、むしろこうなのでは?とこう直します。

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いや、もう一回ちゃんと考えてみると、高崎商科大学にそんな悪い人はいないから、もしかしたら、トイレからトイレットペーパーを持ち出して違うことに使っちゃうパターンなのかもしれないなということで、こう直します。

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さらに、いろいろなパターンを考えた後に、柴田さんがやるのは、次の4つのこと。

  • 誰が貼ったか調べる

  • 意図はなにか聞く

  • その目的にそって追加でどこにはるか

  • 貼り紙の効果測定をする

今回は、実際にキャンパスの他の場所にこの貼り紙を貼ってみました。

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考えつかないようなアイデアや考え方に学生たちは非常に興味深そうに、そして楽しそうに話に聞き入っていました。

「こんな風に、本当にどうでも良い貼り紙でも、主体的になってみると面白がれる。普段もこんな風に考えて仕事をします」と柴田さん。

アイデアいっぱいの人は深刻化しない。

人は何かに悩んだとき、困ったとき、視野が狭くなって、本当はあるはずの他の選択肢に気付かないでいることが多いそうです。でも、そんなときにアイデアをたくさん出してみると、「意外にこっちの方法でも大丈夫なんじゃないか?」という選択肢が見えてくる。そんな状態を表現したフランスの詩人の言葉に「アイデアいっぱいの人は深刻化しない。」というものがあると柴田さん。カヤックでもブレインストーミングという方法で、アイデアをたくさん出すトレーニングをしているそうです。

仕事でも、勉強でも、自分事として主体的に物事に取り組んでみると、どんどん楽しくなって、どんどん好きなる。アイデアをたくさん出すということも、主体的になるってことですね。今回の講演では「面白いサラリーマンになる方法」というテーマから、キャンパスライフでも、卒業後の長い人生でも、大切になる考え方を教えてもらったように思います。

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