高崎商科大学 高崎商科大学短期大学部

Takasaki University of Commerce

コンパクトシティ富山の反魂丹

2017.8.28

北陸新幹線の開通で、高崎から金沢まで2時間、富山なら1時間40分。富山市は、コンパクトシティのまちとしてよく知られています。

少子高齢化の進行に直面して、その一つの対応策として新たに交通網「富山ライトレール」や市内循環路面電車を整備、都市機能を集約した「コンパクトシティ構想」があります。

さっそく、歴史のまちながら、現代の課題に果敢に挑戦している富山市に行ってみました。(写真は左から、市役所の展望塔、展望塔からみた街並み、富山城、駅前の路面電車)

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富山といえば、私の幼少のころ、毎年初夏の季節になると背広姿のおじさんが薬をもって、ふるさと九州にやってきていたのを思い出します。実家では1年間に使った薬の代金を支払い、またその分の補充をしてもらいました。子どもにはカラフルな紙風船もくれました。

商業経済が未発達でドラッグストアもない時代、とても重宝な日本的流通システム。当時は多くの家で、全国津々浦々、家庭常備薬を富山からの置き薬でまかなっていたのです。

そんなことを思い出しながら、まず訪ねてみたのは、「廣貫堂資料館」。ここには、薬のまち富山の歴史、全貌に触れることができます。行商人の恰好、持ち物、販売記録などの貴重な現物資料の展示に、郷里で見たり使ったりした「ケロリン」・「キリン散」・「六神丸」といった昔ながらの伝統和漢薬もずらり並んでいて、タイムスリップしたような不思議な気分にひたることができます。(写真は、廣貫堂資料館)

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次は、少し歩いて、老舗・池田屋安兵衛商店へ。このお店も富山市のほぼ真ん中、堤町にあります。かつての城下町・富山藩の面影を濃く残す外観にしばし見とれて店内に入りますと、すでに数名の見学者があり、お店の人から、おもて看板にある「反魂丹」の説明を受けていました。私もそっとそばから聞きながら、勧められるままに丸薬・反魂丹を手回しの板で同時に600粒ほどを作る、非日常のわくわく体験もできました。(写真は、池田屋安兵衛商店)

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「越中富山の反魂丹、はなくそ丸めて萬金丹、それを呑むやつ安本丹」の昔なじみの語呂合わせフレーズ。魂が甦るという霊薬「反魂丹」を全国に広めた富山市、今でも「薬都」と呼ばれるほど製薬業も盛んなまち、コンパクトシティ富山の魅力は、歴史と伝統を重んじながら街づくりを推進、成功しているところにあると思います。

富山駅に着いたらすぐに、歩いて10分、市役所の展望塔から北アルプス立山連峰の美しい山々を遠景に、眼下に神通川の流れるきれいな街並みを眺めてみましょう。

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